彩司苑
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長浜産業株式会社
滋賀県の琵琶湖の長浜産業株式会社北部に位置する長浜は、着物の素材である浜ちりめんの産地です。
伊吹山から流れ出る軟水に絹糸を浸し、撚(よ)りをかけることにより、しなりの良いちりめんができ、浜ちりめんは、着物の白生地の最高峰と賞賛されました。全盛期には、機屋は、白生地を年間130万反産出し、京都や名古屋や その他の卸問屋さんに出荷され、白生地は、各地の染め屋さんへ送られて行きました。
長浜産業株式会社創業1919年、長浜産業(株)は、着物の素材である浜ちりめんの白生地の屈指の工場でした。菊華ちりめんや湖の糸ちりめんなど、たゆまぬ努力と技術開発によって生まれた長浜産業(株)の菊司のマークの浜ちりめんは、褒賞をいただくことができました。
現在、長浜産業(株)は、3代目社長が63歳で他界のため一旦廃業しております。


褒賞状 名誉総裁賞 黄綬褒章

 ↓↓ ク リ ッ ク
林 美重子 随筆

浜シルク 彩司苑
浜シルク彩司苑 展示場浜シルク彩司苑は、長浜産業(株)の一角に、染め上がった浜ちりめんの販売コーナーを立ち上げました。
当時、着物文化が盛んな時で、産地直販の商品と、B反等格安商品があり、手軽に浜ちりめんが買えると、店は大勢のお客様で賑わいました。
1993年、浜シルク彩司苑は、長浜産業(株)の寮であった建物を改装して浜ちりめんの着物展示場を広げ、事業を拡大し、染め上がった反物や帯など着物全般の他、浜ちりめんで作った洋服やネクタイ、浜ちりめんのアクセサリーなども扱うようになりました。
また、飴・ドレッシング・カステラなど、食べられるシルク食品のほか、シルクパウダー入りの入浴剤も開発し、販売していました。その他、つむぎの手書きや繭細工などの体験コーナーも作り、多くのお客様に楽しんでいただきました。
工場見学と繭の資料館
ツアーの観光バスでいらっしゃったお客様に、工場の現場や展示場をご覧いただきました。亡き林社長とお蚕さん
時代の変化とともに、近代化された織機の導入で、新工場が建ち、のこぎり屋根 と言っていた古い工場を使わなくなりました。空いた木造の工場で、繭の資料館を開設し、お蚕さんを飼うことになりました。お客様や観光客の皆さんに、蚕から繭になるまでの様子をご覧いただきました。
※のこぎり屋根とは・・・
当時、建物の北側の上の方に窓がある工場がいくつも建ち並んでいました。その様子をギザギザののこぎりの刃に見立てて、のこぎり屋根と言いました。絹糸を扱う時、直射日光の当たらない明かりが必要でした。昔の人の知恵で、どこの機屋もこの北側の光を取り込む工夫がなされていました
クリキュラとの出会い
1992年の暮れのこと、昔、インドネシアへ戦争に行っていたという男性黄金繭(クリキュラ)が、
ポケットから金色に光る物を出して「この繭を誰かに渡したいと思っていた。」と、おっしゃいました。
「どんな虫がどんな葉っぱを食べて、こんな金色の糸を吐くのか」、それを探るために、浜シルク彩司苑の林美重子は、当時、大学生だった息子と一緒にインドネシアに飛びました。
運良く、現地に住まれているインドネシアの王妃がクリキュラで縮緬を織る所をご覧になる様子日本人の女性に出会うことができ、この女性のおかげで、
クリキュラ繭を大量に仕入れることができました。その後、困難にぶつかりながら長期にわたる研究の末、ようやくクリキュラの着物や帯を製造することができまた。
しかし、残念ながら 長浜産業(株)の閉鎖とともに、その事業は 終止符をうちました。
そして、これまで「彩司苑」は、クリキュラのストールを手織りし、販売してまいりましたが、2012年9月より、インターネット上にお店をオープンすることになりました。

このホームページを通じて、彩司苑やクリキュラについて知っていただければ、幸いです。

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